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「大阪でアーツカウンシルをつくる会」の活動紹介・報告


by osaka-ac

【速報】「芸術文化政策に関する公開質問状」への回答

先日11月2日付で大阪市長選候補者4名に「芸術文化政策に関する公開質問状」を送りました。市長選は大阪市の文化行政や芸術活動についてターニングポイントとなる可能性があると考え、会の活動の視点から次の3点についてお伺いをした次第です。早速お一人から回答がありましたので、以下に掲載します。


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「芸術文化政策に関する公開質問状」回答

橋爪紳也


1.なぜ、文化芸術は大切だとお考えですか。

 大阪は、かつて八百八橋を架け、安治川を掘り、大阪天守閣を復興し、通天閣を再建し、市内の小学校の多くも市民の寄付で創設しました。市民と行政、経済界と行政がともに手を携え、大阪を支えてきましたし、文化・芸術はその中で大きな役割を果たしてきました。そんな大阪人の「自信」と「誇り」を取り戻すためにも、21世紀の大阪は、文化によって支えられた都市として、世界から注目を浴びる必要があります。大阪の発展と文化芸術は切り離せない関係にあるのです。

2.どのような芸術文化政策をお考えですか?芸術文化の活性化のためには、どのような機会を提供すべきだと思われますか?また創造人材の育成についての具体的な方法をお示し下さい。

私は大阪市を歴史と文化、自然を活かした、世界有数の都市にしたいと考えています。10年をめどに文化創造産業を基幹産業の一つに育成します。例えば、市民との協働でミナミを音楽産業、中之島西部などを現代美術とデザイン文化の拠点にします。
 また、都心の水辺を舞台に市民参加型のまちづくりを展開し、大阪の文化的な都市景観の維持・向上に努めます。人道橋や公園などの水際空間の利用を進めるため、積極的に市民からの提案を受け入れ、水際空間の管理・運営を市民グループに委託します。
また、歴史的建築物の活用を民間の知恵と力で推進します。例えば桜宮公会堂周辺の再整備、旧大阪市立博物館の利用促進を市民参加により進めていきます。市民が愛着を持つ歴史的建造物の再開発にあたっては、その建物の歴史的評価・美術的評価・都市美観の維持・向上に配慮します。

3.すでに公表された何人かの予定者のマニフェストなどに、公民協働での芸術文化政策推進組織の設立運営に関しての記述が見られますが、具体的にどのようにそれらの取り組みを推進していくお考えでしょうか?また、その際、関係外郭団体や府との関係はどのような調整をなさいますか?

市民が受け手となる文化行政から、積極的な市民参画を重視する文化政策へと転換を進めたいと考えています。一例として、公民協働で芸術文化政策を協議するための組織である「アーツ・カウンシル」の設立に向けた支援を行います。大阪版「アーツ・カウンシル」はボランティアによる民間組織を想定、大阪市はその設立と運営の支援を行います。活動を公開することで、より多くの市民の参画と協働により、新しい文化政策のあり方を議論し、具体的な形にしていきます。府や関係外郭団体とも、協議などを通じて協力していきたいと思います。
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by osaka-ac | 2007-11-09 23:35 | お知らせ